「町家再生の技と知恵」を読む

 

最近はほとんど図書館で借りる。書店の店頭で新刊を探すことも無くなった。今日は京町家作事組編著「町家再生の技と知恵」を借りてきました。2002年の刊行だから20年前の内容だが、扱っているのが古民家だから違和感はない。今も、ここで紹介されたように改修工事がなされているのか?それは、施主が見極めないといけないことなので、この本の存在は支えになります。

”第2章<図解>京町家ができるまで”は、初めて一から町家の普請を行う流れが理解でき、図解されているので、とっても興味深く読むことが出来る。
”第3章<実践>改修マニュアル”も、いままで見てきた資料中でも良くまとめられている。当家も明治初期に建てられた後、大きな改修がなされていないようなので、不同沈下やライフラインの引き直しなど最も手がかかりそうな工事に着手しないといけないだろうと感じている。また、時代に合ったリノベーションも必要だと思うが、「元に戻せるように改修する」、これは古いものをやみくもに残すというのではなく、「長い年月で培われた町家の型に匹敵する新たな型がみつかるまでの間はいつでも原型に戻せるような改修」が基本と心得ておくことが大事ということです。
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