お盆休みに図書館で小説を借りました。軽い気持ちだったのですが本の世界に引き込まれ一気に読了。奇怪な絵を描く若冲のことが少しは分かったような気がします。
妻の自死を生涯背負い、その義弟、市川君圭(弁蔵)との確執、怨憎。お互いにライバルのように筆を取り合った二人を軸に、各章ごとに、池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁なども登場します。フィクションなのかホンマなのかは分かりませんが、筋書きとしてお見事です。
市川君圭の子供(晋蔵)を預かっていましたが、その後は絵師として大成したのだろうか?遺伝子は残ってほしい。