亜麻仁油を塗る

ベンガラ塗装をした木部に、保護を目的に亜麻仁油を塗りました。全体に塗りたいところですが、雨が当たるところを中心に痛みが目立つところに塗るようにしました。手間だということと、亜麻仁油が量の割にコストが掛かることもあり節約したワケです。

亜麻仁油は植物のアマ(麻)の種子を搾って作られ、乾くと木の表面で硬い膜を形成します。そして、1年ほど経つと明るい茶色になります。ベンガラを塗った後の保護塗料には桐油が良いのですが、亜麻仁油に拘ってみました。というのは、ワカン(カンジキ)の保護材に昔使っていたからです。雪山に行くとき、今はアルミのワカンを使いますが、昔は木(藤)製のワカンでした。亜麻仁油を塗ると雪がダマに成らなくなり、割れ防止にもなります。新米の時に、新品のワカンに亜麻仁油を塗ったことを思いだしていたということです。

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