工事の模様5
柱の交換が終わりました

今回の工事の一番の目的であった北東角の通し柱周りの木組みが新しくなりました。毎日コツコツと大工さんが現場作業している音を聞いていました。現場には2週間に一度見学をさせていただきます。見学すると進捗具合がよくわかります。
修復作業は元ある部材を活かしながら作業になります。最近の木造住宅の新築は集成材を工場でプレカットし大工さんが現場でノミとカンナを使うことはなくなっています。現場判断と工夫がいる仕事だなと思います。
この現場作業を子供たちに見せたら目を輝かせるだろうな。
コンクリートをめくりました
表の軒下部分の土間コンクリートが撤去されていました。足元を見ると

赤い矢印の塩ビ管は排水管 新しいものです。どこに流しているのだろうか?

丸い枠の中の管は古いGAS管の跡だそうです。2本カットされていますが、何に使っていたのか?

量水計の横の管は古い水道管。現在は使っていません。
地中に埋もれているものを見ると歴史を感じます。
今回は排水管を新しくするなどして土間コンを打ち直します。
店間は大和天井に戻します

以前確認した天井裏、現況に戻さずに天井裏から出てきた大和天井を活かす方向で修復することにしました。店間の入り口についても新しくガラス戸を設置できるか古材を探してもらうことに。もともとは床があったのですが時代に合わせて入りやすい土間とします。
来週からは降ろされていた瓦屋根の葺き替え工事。屋根が新しくなると土壁の本格的な修復作業に移ります。
漆喰の色やベンガラの色味もほぼ決まりました。11月は工事の佳境です。

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