工事の模様8

早いもので今週末で仕事納めです。今日も朝早くから左官、電気、大工関係者が来られ作業されています。


昨晩から雨が降り続き深夜に「ポタポタと雨漏りの音」がしたので、忙しい中棟梁に天井板をはがし目視で確認作業をして手を煩わせました。ところが雨漏りの形跡が見つかりません。おかしい??工事現場をくまなく確認して、恐らく屋根上に設置されている「看板屋根」の仮設部分から雨粒が落下してルーフィングに当たっていた音ではないだろうかといったん結論に落ち着きました。工事作業は丁寧にされていますので、ミスによる雨漏りの可能性は少ないです。また、雨が吹き込むような強風が吹く中での雨ではなかったので、この推理で間違いないと考えます。それにしても遠くまで音は響くもの。

さて、工事は格子、内窓の枠が入りました。

格子は取り外す構造になっています。窓にはガラスが納まっていません。工事最終盤にガラス屋さんが現場で納めます。

奥に袖壁ができています。ここは無垢杉板のまま仕上げ、塗装はいたしません。

その手前に戸袋が見えます。これはその昔「障子を格納」するのに使っていました。今回、ガラス窓に変えましたので名残として残しています。

電気工事は引き込み線を一新し幹線を引き直しています。併せて、呼び鈴をインターホンに替えるように作業してもらっています。

2階部分では左官屋さんが虫籠窓の仕上げ段階に入り、今日はカーボンコードの下地処理をしています。1か月以上土壁と向き合ってもらっていることになります。年明けには最後の仕上げ作業に入り足場が外されるようになります。

内側の作業では「えほん屋」の入口部分の造作が行われていました。ここにガラスドア4枚が入ります。

仕事納めは26日、新年は5日から工事再開。1月末の完成に向けて最後の追い込みとなります。9月から工事がスタートして4か月、京町屋の改修というか古い工法での建前工事は大変だということがよく分かりました。ネットで2日で件の割合で京町家が壊されていうという話題を目にしました。2009年に48000件あった町家が2024年に35000件に。そして、現状では新築で京町家を建てることができないので改修して消滅を食い止めるしかない。まさに京町家は絶滅危惧種のようです。

時間とお金を掛けて残そうとするのは、そこに魅力や価値を見出しているからなのです。新しい年を迎えて来年はまた一歩町家に息吹を吹き込む年としたいと願っています。


京町家「井上清七薬房」をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメントを残す

修繕

前の記事

工事の模様7
生活

次の記事

迎春