屋根裏の普請を見る

垂木の上に、野地板が間をあけて貼られ、檜枝で葺いています。屋根瓦はこの上に泥を載せて瓦を置いていることが分かります。ルーフィングのような防水シートは貼られていません。
現在ではこのような葺き方をしないと思います。屋根上を点検で歩くとフカフカとするのは、恐らく垂木が腐っているのではなく、檜枝葺きのためだと想像します。
垂木の間隔も広いので、全面的に葺き替えるとなるとどんな工事をするのだろうか?全面合板を貼りつけて、というようなことはなさそうかな?
この記事の後この屋根裏の葺き方を「トントン葺き」という伝統工法だと教わりました。令和7年の改修時にはこの「トントン葺き」をできるだけ残します。
古い町家の屋根裏で、瓦の下地を作る際に使われた技法です。ヒノキ科のサワラなどの木を薄くスライスした「枌(こけら)」を重ねて葺き、リズミカルに釘を打つ音が「トントン」と聞こえます。
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