茶室の修繕作業






茶室を復活させようと作業を進めていました。
まずは電気を通して照明が点くように。元来、茶室には照明は不要なのだろうが作業をする上では必要であり、先人が既に配線してくれているので復活してみようと初めに取り掛かります。この家の修理箇所は他にも多くあるのだが「茶室」は興味レベルが高く優先してしまいますね。
これが思いのほか手間取りました。ヒューズの飛んでいる回線にバイパスを作っても復旧しません。調べると、途中の碍子線が断線、スイッチが漏電状態といったトラブルが発覚。復旧に四苦八苦。機器が古いと思いもよらないところに問題を抱えています。
次に掃除機でホコリを取り、雑巾で拭き掃除。
建具の調整は、ほぼ全ての扉が問題を抱えていました。「躙り口」の扉は部材がないので後日、障子戸は鴨居が落ちていてビクともしない状態なので後日ジャッキアップします。以前軒が腐食から下がったのでつっかい棒を立てています。窓が開かないのはその影響が大きいのではないだろうか。
作業中に破損したもの、経年劣化で朽ち果てている箇所など多くの問題個所を確認しつつ、人の出入りが何とか出来る状態まで戻しています。
次に風雨にさらされていた外部に面した建具に、以前はカレンダー―などの丈夫な紙で繕っていたところを、ビニールのシートで覆いを施しました。これで外見的に「荒廃した印象」は払しょくできたと思います。
そして最後に畳を敷きました。ところが畳が一枚見つかりません。どこに直しているのだ?
まだまだ課題が多いのですが、こちらの作業もボチボチと進めます。
最後はプロに頼まないと不味いだろうな。
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