南棟の格子が見つかる
蔵の地下に保管された「格子がある」との貴重な情報をいただいていました。
実際に現物を確認してみると、北棟の格子とは作りが違う。どちらかというと板戸の様な、そして、よく見ると上下に溝が切ってある。これはどう使っていたのか?
加えて格子は2枚しかない。この枚数では通りを覆うには全然枚数が足らないではないか。
実際に現場に持って行って合わせてみることに

サイズは合っている。でも、ここで使っていたものではないのではないか。といってどこで使っていたのだろうか。疑問が残る。
古い写真をみていると

出窓で格子戸として引き違い窓になっていることが分かった。
南棟は結構早い時期にテナント貸として利用するようになっており、創建時の面影を残すものが無くなっています。
今後町家の復活を考えるとモルタル塗りやガラス戸ではなく「格子戸」に戻していくのが適切だろうと思っている。そうすると間口20mの大きな佇まいに戻ることになります。
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