実験棟調合室
裏庭に「実験棟」と呼んでいる建物があります。今はワンコの寝床や倉庫として利用しているのだが、建物の中心に窓のない部屋があり水道とGASが来て壁には薬品棚が置かれています。「実験棟」という名前から何やら怪しげな化学実験を繰り広げた秘密部屋なのかと思っていたのですが、どうも「調合室」というのが正解だったようです。

「一子相伝」の秘薬を当主が代々最終調合をしていたと聞きます。机の引き出しに詳しい調合資料と製造台帳などの記録が出てきました。棚にある薬品は調合票のものと符合します。主原料の炉眼石は別に残っていました。狭い部屋で当主が作業する姿を想像します。
記録を見る、平成5年1月最終出荷、製造は昭和62年が最後となるようです。

先代の記録を見るとしっかりと仕事してはるなと感心します。
実験棟については歴史的風致形成建造物の指定外にしているのですが、いろいろと資料が出てきましたので歴史展示棟として活用するというのもありかなと考えます。
その前にガラクタが沢山あるので整理しないといけません。
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