京町家の地中にある瑕疵

裏庭にある桝や点検口(穴)を確認していました。

写真は止水栓なのですが金属管でした。おまけにバブルは固着して動きません。ここで止水しているので動かなくてOKなのですが?
当家の埋没水道管は金属製のようです。

二年前にハシリニワで漏水事件があり緊急対応してもらったことがあります。その時、水道メーターを時々確認して廻っていないか見っておいてくださいと言われました。金属管の接続部分から漏水があるようです。
緊急対応なので漏水止で作業は終わり全面的な塩ビ管への換装はされていません。さて、これからも地中の漏水騒ぎが多発しそうな予感がします。
明治期に創建された時に無かった水道、電気、GAS、それに下水管がその後、折々に付け加えられました。そして地中で老朽化しています。

次の写真は四阿(あずまや)の下にある雨水桝近く。ここは雨が降ると水浸しになります。雨水桝が近くにあるのですが地盤沈下しており上手く流れていません。その結果、四阿の柱が下がり屋根が傾いています。そして雨漏りが発生し屋根に腐った部分が生まれています。この辺の庭をみると広く地面沈下があるようです。これからどうしよう。

また、雨水桝に水を流してみますが上手く流れていないように思えます。かなりこまった事態です。

歴史のある町家を守ろうと思い生活しだすと、ボロが見えてきました。

ホント京町家は瑕疵だらけ、

実はこれが楽しいのです。

これからどうしていこうか考えて動いていきます。「山より大きい獅子は出ない」


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